交通事故Q&A

症状固定とは何ですか?

Q.症状固定とは何ですか? A.症状固定とは、交通事故で負った怪我の治療を続けても、今後、改善が見込めなくなった状態をいいます。 医学的な用語ではなく、基本的には法的判断となりますが、実際には治療を担当している医師の判断が尊重される傾向にはあります。 症状固定については、賠償の関係では非常に重要な概念となります。 原則として、症状固定後に通院をして治療を負担しても自己負担となります。 入通院慰謝料(傷害慰謝料などとも言われます。)は症状固定までに要した期間を基本に算定されることになります。 また、休業損害については症状固定時までしか認められません。 後遺障害の認定は症状固定後にな…

成年後見人とはどういうことですか?

Q.成年後見人とはどういうことですか? A.精神的な障害があることにより、判断能力が失われて、家庭裁判所により後見開始の審判を受けた方を成年被後見人といいます。 その成年被後見人に代わって法的な判断をしたり、示談交渉をしたりするのが成年後見人です。 例えば、事故によって、脳を損傷した結果、意思表示をすることができなくなった場合などに、成年後見人を選任する必要性がでてきます。 成年後見人には、子やきょうだいといった親族、弁護士、司法書士、社会福祉士等の専門家が裁判所によって選任されることになります。 十分な判断能力がない方が交通事故の被害者として損害賠償請求をする場合には、成年後見人が…

保険金請求に時効があるって本当ですか?

Q.保険金請求に時効があるって本当ですか? A.保険金請求権には時効(消滅時効)があります。自賠責保険、任意保険ともに時効は3年になります。 (ただし、自賠責保険は平成22年3月31日以前の事故については2年。任意保険は平成22年3月31日以前の契約については2年になります。) 交通事故における任意保険では、人身傷害保険、車両保険、搭乗者保険等が対象となります。 時効を過ぎてからの保険金請求は認められなくなりますので、時効には注意しましょう。 なお、保険金請求と加害者に対する損害賠償請求は別のものです。被害者による加害者に対する損害賠償請求については、不法行為を理由としたものになりま…

自賠責保険の「重大な過失」とはどういうものですか?

Q.自賠責保険の「重大な過失」とはどういうものですか? A.自賠責保険で過失相殺が適用されるのは、被害者に重大な過失がある場合のみです。 自賠責保険は基本的に被害者保護の理念に基づき運用されていますので、過失の程度が大きくなければ減額はされません。しかし、過失の程度が重大である場合には減額をされることになります。 具体的には、被害者側に7割以上の過失が認められる場合には、一定の割合(2割~5割)で減額がなされます。 査定上、重過失と認定される事故は例えば以下のようなものがあります。 (歩行者) 信号を無視して横断した場合 泥酔して道路上で寝ていた場合 道路標識などで明確に横…

柔道整復師・整骨院の費用は払ってもらえるんですか?

Q.柔道整復師・整骨院の費用は払ってもらえるんですか? 交通事故で怪我をした場合、病院で医師の治療を受けますよね。ただ、勤務時間との関係で病院に通い難いなどの事情から整骨院に通いたいという方も多いかと思います。 では、整骨院や接骨院にかかった費用は支払ってもらえるのでしょうか? 結論から言いますと、 施術が症状の改善に「必要かつ相当」と認められるときは、支払ってもらえます。 医師の指示や同意があれば「必要かつ相当」と認められやすいですが、逆に医師の指示や同意がなければ、保険会社が同意しない限り、整骨院などにかかった費用を払ってもらえない可能性が高いです。 具体的に説明します…

車が関与した事故であれば自賠責保険から補償を受けられるのでしょうか?

Q.車が関与した事故であれば自賠責保険から補償を受けられるのでしょうか? A.自賠責保険から補償を受ける条件はいくつかありますが、その1つとして、事故がその車の「運行によって」生じたといえることが必要となります。 「運行によって」生じたといえる典型的な例は、走行中に追突事故にあった場合です。この場合、加害車両の運行中の事故であることは明らかです。加害車両が走行中の事故であれば、通常は「運行によって」と言えますから、自賠責保険から補償を受けることができます。 走行中以外であっても「運行によって」と認められるケースはいくつかあります。少し分かりにくい表現ではありますが、車の運行にともなう固有…

交通事故の治療のために健康保険を使うことはできますか?

Q.交通事故の治療のために健康保険を使うことはできますか? A.使うことはできます。ただし、通勤中や業務中の事故であれば、労働災害となりますので、健康保険を使用することはできません。 交通事故の治療については、通常、保険会社が治療費を負担しますので、健康保険を使わない方が一般的です。しかし、交通事故の治療だから健康保険を使うことはできないというルールはありません。 保険会社から健康保険の利用を打診されるよくあるケースとして、①重大な事故で治療費が高額となりそうなケース、②加害者が無保険あるいはひき逃げで所在不明、または当方の過失割合が大きいと見込まれる等の事情があるため加害者側の保険で対…

後遺障害はどのような手続で認定されるのでしょうか。

Q.後遺障害はどのような手続で認定されるのでしょうか。 A.後遺障害の認定を受けるために、まずは病院で後遺障害診断書に後遺症状の内容を記載していただく必要があります。 この後遺障害診断書と経過の診断書等の医療記録一式をもとに、加害者側の自賠責保険が後遺障害の有無と等級を認定することになります。 基本的には書類審査となりますが、傷痕が残ったことによる醜状障害では、その確認のために面談のうえで審査がなされるのが通常です。 申請の方法としては、2パターンあります。 ①事前認定と呼ばれる加害者側の保険会社が主体となって申請をする方法と、 ②被害者請求と呼ばれる被害者側で必要書類を準備して被…

後遺障害の慰謝料はどのような基準で決まりますか?

Q.後遺障害の慰謝料はどのような基準で決まりますか? A.認定された後遺障害の等級に応じて支払がなされるのが基本です。 具体的な金額は以下のとおりです(「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(通称:赤い本)」参照)。弁護士基準・裁判基準と呼ばれる基準です。 第1級 第2級 第3級 第4級 第5級 第6級 第7級 2800万 2370万 1990万 1670万 1400万 1180万 1000万 第8級 第9級 第10級 第11級 第12級 第13級 第14級 830万 690万 550万 420万 290万…

保険会社から治療費の打ち切りを言われたらどうしたら良いでしょうか。

Q.保険会社から治療費の打ち切りを言われたらどうしたら良いでしょうか。 A.対応方法はいくつかありますので、状況に応じて検討することになります。 まずは、任意保険会社に実際に打ち切られてしまう前に、まだ治療が必要である旨の医師の診断書を提出することが考えられます。これによって、治療の対応を継続してくれるケースもあります。 次に、実際に打ち切りにあった場合の対応についてです。 任意保険会社が支払を拒絶した場合には、自賠責保険会社へ請求することを検討します。その際は、被害者請求という手続をとる必要があります。書類の準備等が必要ですので実際に請求するときは専門家に依頼するかサポートを受けたほ…

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