交通事故Q&A

今月で治療が終わりました。後遺障害が残っています。私はこれからどうしたらいいのでしょうか?

Q.今月で治療が終わりました。後遺障害が残っています。私はこれからどうしたらいいのでしょうか? A.主治医に後遺障害診断書を作成してもらい、後遺障害の等級認定の申請手続きを行います。申請は被害者請求の方法で行うことを推奨します。 治療をしても症状が残存した場合、後遺障害の等級認定(1級~14級)の申請手続を行う必要があります。 この申請手続に必要になるのが、「後遺障害診断書」(正式名称は「自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書」)です。 ステップ1 これまで治療を担当していただいた主治医に作成を依頼します。診断書の書式は、保険会社から送ってもらえますし、インターネット上でも取得できます。…

後遺障害の認定結果に不満です。何か手続はありますか?時間はかなりかかるのでしょうか?

Q.後遺障害の認定結果に不満です。再審査は可能ですか?また、結論が出るまで期間はかなりかかるのでしょうか? A.異議申立(被害者請求)で再審査を求めることができます。期間は申請後、短くて1か月~長ければ半年程度です。 「後遺障害が非該当だった」「12級と思っていたのに14級だった」「痛みや可動域制限が後遺障害として評価されていない」等々、後遺障害の認定結果に対して納得ができない、自賠責保険へ異議申立をすることで、再審査を求めることができます。 異議申立では、「自賠責保険は、〇〇という理由で後遺障害を否定したけど、この証拠からすれば後遺障害が残存していることは分かるから、再度の審査をして欲…

生活道路を時速50㎞で走行していたときに事故を起こしたら過失割合が大きくなりますか?

Q.生活道路を時速50㎞で走行していたときに事故を起こしたら過失割合が大きくなりますか? A.「著しい過失」として10%不利に扱われる可能性があります。 令和8年9月1日から、速度規制のない生活道路(地域住民の生活に利用される、中央線や中央分離帯がない比較的狭い道路)の法定速度が「時速60km」から「時速30km」に引き下げられました。 そのため、時速50kmで走行していたときに事故を起こしたら、時速20km速度違反していたことになりますので「著しい過失」として基準となる過失割合よりも10%不利に扱われることになります。なお、時速30km以上速度違反しているときは「重過失」として20%不…

大事な自転車の補償はしてもらえないのですか?

Q.大事な自転車の補償はしてもらえないのですか? A.補償されます。 自動車であれば、通常は修理工場に出せば修理費用が分かります。 自転車も基本的には同じです。自転車屋等に持込み修理費用を出してもらいます。 もっとも、自転車の場合、フレーム自体が歪んでしまっていると安定性が保てず、部品の交換もできないため、修理は不可能とされることがあります。 この場合、修理費用の見積りを出すことができません。 しかし、「見積りがないから補償されない」ということにはなりません。 修理が不可能な場合、自転車の時価額が補償されるべき金額になります。 時価額は、事故した自転車と同種・同程度の状態の自転…

狭い道のすれ違い(離合)時の事故は、過失割合が50:50になるのでしょうか?

Q.狭い道のすれ違い(離合)時の事故は、過失割合が50:50になるのでしょうか? A.必ずしも50:50になるとは限りません。 事故類型別の過失相殺率の基準を定めた「別冊判例タイムズ39 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準全訂6版」では、「狭路等のすれ違いが困難な道路における事故」の過失相殺率の基準として50:50が基本とされています(【Ⅲー53図】。この基準は、どちらかの車両が「接触直前に停止した」という場合でも適用されます。 しかし、すれ違い(離合)時の事故といっても状況は様々です。例えば、待避所があるのに漫然と走行して衝突した場合は、待避所を利用できた側に大きな過失があるとし…

怪我がよくなったと思い治療を中断していたが、また痛みが再発した場合、自費で治療を受けないといけませんか?

Q.怪我がよくなったと思い治療を中断していたが、また痛みが再発した場合、自費で治療を受けないといけませんか? A.必ずしも自費で治療を受けなければならないわけではありません。 再発した症状が事故によるものであれば、再び保険会社に治療費を負担してもらえる可能性があります。 他方で、再発までの期間や治療を中断していた期間が長くなると、保険会社から「事故と因果関係がない」「治療の必要性(治療による改善の効果)があるとはいえない」等と治療費の支払いを拒絶される場合があります。 あくまで経験上の感覚にすぎませんが、むち打ち損傷の事案では、2週間以上空いてしまうと、保険会社は支払いを否定しがちにな…

ドライブレコーダーがなく、目撃者も見つからない場合、どうなりますか?

Q.ドライブレコーダーがなく、目撃者も見つからない場合、どうなりますか? A.周囲の防犯カメラ、車の損傷状況、運転手や同乗者の証言等から事故状況を証明できることがあります。 ドライブレコーダーの普及によって、事故状況の記録が残りやすくなりました。しかし、ドライブレコーダーもなく、目撃者も見つからない場合は、事故状況を客観的に把握することが困難になります。そして、このような場合に限って、事故態様の言い分が当事者間で異なり、争いが長期化しやすくなります。 ドライブレコーダーがなくとも、目撃者がいなくてもすぐに諦める必要はありません。 弁護士としては、まずは客観的な証拠を探します。事故現場付…

加害者が謝罪に訪れ、断り切れずに見舞金を受け取りました。今後の手続きで何か不利になることはありますか?

Q.加害者が謝罪に訪れ、断り切れずに見舞金を受け取りました。今後の手続きで何か不利になることはありますか? A.原則として損害賠償請求との関係では不利にならないことの方が多いですが、金額が高額になると損害賠償請求の金額から控除されることがあります。 見舞金は謝罪の意味で交付されるものと理解されています。そのため、受け取ったとしても、原則として、今後、被害者側が請求する慰謝料等(損害賠償請求)とは関係がありません。 ただし、例外として、見舞金の金額が高額である場合には、損害賠償金の支払いの一部と評価され、今後、損害賠償請求をするときに、見舞金で受け取った金額を既払い金(加害者側が払った賠償…

軽い怪我だと思い、警察に人身事故だと報告しなかったが、しばらくしても痛みが残る場合はどうすればよいでしょうか?

Q.軽い怪我だと思い、警察に人身事故だと報告しなかったが、しばらくしても痛みが残る場合はどうすればよいでしょうか? A.まずは保険会社に相談をして、病院を受診しましょう。診断書を作成してもらい、早めに警察で人身事故の手続を行います。 事故直後は、興奮している等で怪我の症状が分かりにくく、物損事故として警察に届出したものの、後で体の痛み等の症状が出てきて対応に困るというケースは非常によくあります。 怪我をしている以上は、まずは病院を受診することが重要になります。病院への受診履歴がなければ、いくらあとで怪我をしていたと主張しても、物損事故としてしか扱われません。そして、病院を受診するにあたっ…

むちうち症で等級が上がることがあるって本当ですか?

Q.むちうち症で等級が上がることがあるって本当ですか? A.むちうち症は、外傷が見えにくい病状になりますので、適切な後遺障害の等級認定がされない場合もあります。非該当や14級の判断がでて結果に納得ができない場合でも、異議申し立てをすることで14級が認定されたり、12級が認定されたりすることがあります。 異議申し立てにあたっては、集めるべき資料を集めて、添付すべき証拠を漏らさず提出することが重要となります。自賠責保険では、書面審査が基本になりますので、証拠がすべてと言っても過言ではありません。 一般的には、未実施の神経学的検査があればその検査結果、MRI等の画像診断の結果、その他医師の所見…

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